“洗脳”という名のお説教②
翌朝。
ぼんやりした頭で目覚めると、Bはまだベッドに横になっていた(Bは大人にしては異様なロングスリーパーで、平日でも昼過ぎまで寝ていることが多々あった)。
幸か不幸かその日は休みであった。Bと1日中向き合わなくてはいけない。
顔を洗い、簡単に身支度をしていると、のっそりとBが起きてきた。
私は身構えたが、夕べあれだけ説教をしたのだから、Bも気が済んだであろうと無意識に安堵していたのかもしれない。
つい、Bに「おはよう。昨日は本当にごめんなさい」と声をかけてしまった。
Bは私の言葉には返答せず、むすっとした顔のまま着替えはじめた。
もしかして、まだ怒っているのだろうか…?
戸惑う私を無視したまま、Bはどこかに出かけていってしまった。
私はその場にへたりこんだ。
Bは何を考えているのだろうか。いや、そもそも、それほどまでに怒らせるようなことを私はしてしまったのか?
そうは思えない。
私がキレたのは、それまでのBの行動にも原因があるのだ。
ぐるぐると考えているうちに、Bが戻ってきた。
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