わたしのストーカー体験記

ごくごくフツーのOLが、ストーカー被害にあい警察のお世話になるまでを記録したブログです。

はじめに。

初めまして。

都内在住のまりっぴと申します。

 

このブログでは、私が体験したストーカー被害について、当時の状況や感じた事などをつらつら書いていきたいと思います。

 

私よりもっとひどい被害に合ってしまった方が、少しでも楽になりますように。

そして、相手へのストーカー行為に悩んでいる人が少しでも減りますように。

床に置かれたサンドイッチ

前回の記事

 

ひとり部屋に残された私は、立ち上がる気力もなく床にへたりこんだままだった。

Bはどこに行ったのだろう。

 

少しして、駐車場からBの車のエンジン音が聞こえ、遠ざかっていった。

どうやら車で出かけたようだ。

昼をとっくに過ぎているので、何か食べに行ったのだろう。

 

床に座ったまま、回らない頭で考える。

私は相当なことをしでかしてしまったらしい。

Bは私を許す気が無いようだし、これだけ私が気に食わないなら、やはり別れたほうがお互いのためだろう。それはしょうがないことではないか。

私は何回も謝罪をして、最後には土下座までしたのだから、これで許してくれなくても諦めがつくというものだ。

 

そんなことを考えていると、ほどなくしてBが帰ってきた。

座ったままじっと動けずにいつ私をチラと見ると、少し離れた床の上にポンと紙袋を置いた。近所のパン屋の袋のようだ。

 

黙ったままの私に、Bは

「お腹が空いているだろう。それを食べるといい」

と声をかけてきた。

 

私はついBを見た。

Bは携帯を見ながら「食べないと痩せてしまう。それ以上痩せてどうするんだ」

と言った。

 

私は袋を手に取り、震える手で中に入っていたサンドイッチを頬張った。

何時間かぶりに口にした食事は美味しくて、気づけば私は床に座ったまま泣いていた。

泣きながらサンドイッチを食べる私をチラと見ながら、Bは満足そうな顔をしていた。

 

…これ、何かのシーンに似ていないだろうか。

そう、刑事ドラマでなかなか自供しない犯人に、取調室の刑事がカツ丼を食わす、アレである!

 

 

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どーん。

Bがカツ丼効果を狙ったのかは不明だが、人間食べ物を前にすると何かの糸がプッツンと切れてしまうのは本当だった。

私は泣きながらサンドイッチを食べ終え、本当に自分が悪かった、二度としないとまた詫びた。

 

……こうして、Bの長い長い説教はいちおうの落ち着きを見せたのである。

 

いやー、何年も前の話だけど、思い出すだけで疲れますね。

次回は閑話休題として、Bのモラハラ考察」について書きたいと思います。

 

…普通じゃないのは分かってたよ!!

 

 

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床に土下座するわたし

前回の記事

 

何時間も床に正座してBの口撃を受け続ける私。

 

Bからの人格否定攻撃に受け身を取るのも限界になってきた。

昨晩から怒鳴られ続け、HPはとっくにゼロである。

そして恐ろしいことに、Bの怒りはまだまだ収まりそうにないのである。

 

もはや何で怒られているのかも思い出せない。ストレスのせいか空腹はさほど感じないが、強烈に喉が乾いている。

 

気づけば私は、その場で床に頭を擦り付けて土下座をしていた。

これしかBの怒りを鎮める方法が思いつかなかったのだ。

 

「本当に申し訳ありません。もう二度とお酒を飲んで暴言を吐いたりしません。許してください」

 

祈るような気持ちで詫びる私を、Bは少しだけ驚いた様子で見降ろしていたが、

 

「……そうやって謝られてももう信用できない。それくらいのことを君はしたのだ」

 

と言い、再び私がいかにダメ人間であるかをこんこんと説教し始めてしまった。

 

 

……絶望である。

 

どれだけ謝っても、どれだけ反省してもBは許してくれない。

というか私を責めるのを止めてくれない。

 

私はくたびれ果て、涙すら出なかった。

昨日から怒鳴られ続け、人格否定をされ続け、本当に頭がぼーっとしている。

だんだんBの言葉すら耳に入って来なくなった。

 

おそらく、長期的なストレスを与え続けたせいで、脳が拒否反応を始めたのだと思う。

Bがマシンガンのように説教を始めてから、気づけば半日以上が経過していた。

 

Bに「だから君はどうしようもない。そう思うだろう?」

と話しを振られても、この時は内容が頭に入ってこないため、一拍遅れて

 

「……え??」

 

と聞き返すことしかできなくなっていた。

 

明らかに様子がおかしくなった私を見て、さすがにまずいと思ったのだろうか。

Bは何も言わずにベッドから起き上がり、部屋を出て行ってしまった。

 

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“洗脳”という名のお説教③

前回の記事

 

Bは相変わらずむすっとした表情のまま、ふたたびベッドにどかっと寝そべった。

 

わたしはどうしてよいのか分からず、とりあえず床に正座をしていた。

 

Bが口を開く。

「…僕は本当に残念だ」

 

…驚いたことに、説教はまだ終わっていなかったのだ!

昨日の夜とほぼ同じ内容の説教、否、私という人間がいかにダメな人間であるかの人格否定攻撃を、Bは再び始めた…。

 

床に正座をしながら、私は絶望していた。

さっきまでは、おかしいのは私ではなくて異様な怒りを見せるBのほうではないか、Bは何か問題がある人物なのではないかと思っていたが、この時になると、なんでも良いからこの時間が早く過ぎて欲しいと思うようになっていた。

 

罵られながら、1時間、2時間、時は過ぎていく。

「君はおかしい」

「こんな人間はいままで会ったことが無い」

「君は病気だ」

「他の人が彼氏だったら、とっくに別れている」

 

Bは平常時から、かなり大きくよく通る声をしている。

そのBに近距離から、何時間も罵られ続けたのである。

 

私は聴力が過敏気味で、大きな声や高い声が苦手だ。

にぎやかなお酒の場などに長時間いると、頭がガンガンしてきてしまう。

 

そこにきて、昨日の夜から飲まず食わずである。体力の限界が来ていた私は、本当に頭がぼーっとしてきて、そのうちに何も考えられなくなっていった…。

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“洗脳”という名のお説教②

前回の記事

 

翌朝。

 

ぼんやりした頭で目覚めると、Bはまだベッドに横になっていた(Bは大人にしては異様なロングスリーパーで、平日でも昼過ぎまで寝ていることが多々あった)。

 

幸か不幸かその日は休みであった。Bと1日中向き合わなくてはいけない。

 

顔を洗い、簡単に身支度をしていると、のっそりとBが起きてきた。

私は身構えたが、夕べあれだけ説教をしたのだから、Bも気が済んだであろうと無意識に安堵していたのかもしれない。

つい、Bに「おはよう。昨日は本当にごめんなさい」と声をかけてしまった。

 

Bは私の言葉には返答せず、むすっとした顔のまま着替えはじめた。

もしかして、まだ怒っているのだろうか…?

 

戸惑う私を無視したまま、Bはどこかに出かけていってしまった。

 

私はその場にへたりこんだ。

Bは何を考えているのだろうか。いや、そもそも、それほどまでに怒らせるようなことを私はしてしまったのか?

そうは思えない。

私がキレたのは、それまでのBの行動にも原因があるのだ。

 

ぐるぐると考えているうちに、Bが戻ってきた。

 

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“洗脳”という名のお説教①

※前回の記事からかなり時間が空いてしまい、申し訳ありません。

こちらの記事の続きになります

 

Bの説教攻撃を受けているうちに、時計の針は深夜をとっくに過ぎていた。夜の22時くらいから始まったから、かれこれ4時間強続いている。もちろんその間は飲まず食わずである。Bの機嫌をいつ損ねるかも分からないため、トイレにも行けない。

 

冷たい床に正座している脚の感覚は、とうに無くなっていた。

 

ずっとベッドに寝転がり、私を罵っていたBがちらと時計を見た。

そのままゆっくりと起き上がるB。反射的に身構える私を横目にトイレに行くと、再びベッドに横になった。

 

「もう遅いから自分は寝る。君は勝手にしろ」

 

そういうとBは部屋の電気を消してしまった。

 

4時間を超える説教に、心身ともにへとへとになっていた私は、痛みふら付く脚を叱咤し立ち上がると、そのままトイレに向かった。

 

このあとどうしよう。

Bの怒りは解けたのだろうか。

 

頭がぼんやりして何も考えられない。

トイレから戻り、真っ暗な部屋のすみでぼんやりしていると、ベッドで寝ているBが

 

「気になるから寝るなら寝ろ」

 

と言ってきた。

 

正直くたくたで、一刻も早く眠りにつきたかった私は、恐る恐るベッドの端に横になると、そのまま意識が途切れ、死んだように眠りについてしまった。

 

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何時間も続くお説教

前回記事

 

やっとBから連絡が来た私は、心の底から安堵していた。

 

その日も仕事は忙しかったが、なんとか終わらせて早めに会社を出た。

緊張しながらBの車に向かう。

車のドアを開けても、Bは私の方を見ずに無表情で前を見ていた。

 

Bはまだ怒っている。

胃がキリキリと痛むのを感じたが、暴言を吐いてしまったのは自分だ。

Bは何も言わず、自分の家まで車を走らせた。

 

家に着き、Bは無言で自分の寝室へ向かった。

ベッドにどかっと寝そべり、床に座っている私の方を向いて

「で?」

と言った。

 

…で??

 

私は混乱したが、取り敢えず直接謝らなければと判断し、「…この前は本当にごめんなさい」と謝った。

 

Bは、氷のような表情を変えず

「君はおかしい。何かの病気なんじゃ無いか。普通はあんな事をしない、僕は本当に残念だ」と淡々と語り出した。

 

Bは、私がいかにダメな人間で、間違った行為をしたかを延々と語り出した。

深夜になっても、お説教はまだ続いた。

その間、Bはベッドの上に寝そべり、私はトイレにも行かず、食事や水分も取らず冷たい床の上に座っていた。

Bと付き合って3ヶ月ほどがすぎ、季節は冬になっていた。

 

疲労でだんだん意識が朦朧として来たが、ここで言い返してはいけない。

眠ってもいけない。

 

ぼんやりする意識の中で、私はただひたすら、私を罵倒するBの声を聞いていた。

 

だんまりのB

前回記事

 

Bに暴言を吐いた次の日、私は青い顔をしながら携帯の画面を見つめていた。

 

Bに何回も電話しても繋がらない。

メールも返信なし。

どんなに謝っても反応が無い。

気が気ではなかったが、取り敢えず会社に行かなくては。

 

仕事中も携帯を何回も見るが、Bからの連絡は無かった。

とんでも無い事をした、という実感がだんだん湧いて来た。

 

あんなに頻繁に連絡をして来たのに、一切返信が無い。

その日の夜、やっとメールが来た。

君には失望した、というような事が書いてあったと思う。

私は大慌てで謝罪のメールを送った。返信は無く、何時間か後になり、もうやっていけない、失望した、という内容のメールが来た。

 

私はありとあらゆる謝り方で謝った。

どれだけ自分が反省しているか、ひどい事をしたかを綴り、許してもらえなくてもしょうがないというようなメールを送った。

 

だんだん返信の数が多くなったが、いずれも私がいかに間違っているか、最低な行動をしたかを淡々と責める内容だった。

 

私はひたすら謝り続けた。自分は最低の人間で、生きている価値も無い、くらいのことも書いた気がする。

 

謝り続けて、気づけば明け方になっていた。

Bは、「明日の夜に迎えに行く」と短いメールを送って来た。